やはり金曜日の暴風は春一番でしたね。

クリニックの周りでは落ち葉が舞い散り嵐が去ったあとの様…。診療の合間をぬって白坂さんと川口さんが掃除をしてくれました。


さて今日は母校の医科歯科大学の同窓会静岡県支部の会合と講演会があり出席してきました。例によって下っ端の僕はまたもや受付係を仰せつかっていたので少し早く会場入り。

講演会は僕より26期上の大先輩の中川健三先生による、『睡眠時無呼吸症候群の歯科的治療』。交通機関の運転手の居眠りによる事故などによって数年前からたいへん問題視されている病気です。寝ている時に舌がその重みによって落ち込み(舌根沈下)、気道や咽頭を狭めるか塞ぐことによって呼吸ができなくなり、それにより眠りが浅くなってしまうのです。

かみ砕いて書いたつもりですが、まだ少しわかりにくいかもしれません。

寝ている時に他の人から「いびきがうるさい」と言われたことはありませんか?この『いびきをかく』状態が無呼吸(あるいは低呼吸)につながり、まさに寝ている間に首を絞められている状態なのです。当然十分に酸素は供給されず、人体は酸素不足を回避するために睡眠中でもしょっちゅう覚醒して呼吸し直さなければならず、十分な眠りを得られなくなっているのです。

その原因は中枢性の問題である場合が1〜2割。あとは上で述べた舌根沈下が7〜8割なのです。(合併型もあり)

治療法としては、要は気道を狭めたり塞いだりしないようにすれば良いのですが、口蓋垂(のどちんこ)を切ったり咽頭を外科的に広げたりする手術もありますが必ずしも成功するわけではありません。そこで自らも睡眠時無呼吸症候群であった中川先生がスリープスプリント療法を開発なさったのです。これは、寝る時に下あごの位置を前方に誘導するかたちのマウスピースを作成し、それを装着することによって舌根沈下を防ぐのです。

単純なアイディアと簡単な装置なのですが、効果は絶大。呼吸が十分にできるようになることで睡眠も深くなります。『たかがいびき』と軽くみないで下さい。習慣性のいびきがやがて上気道抵抗症候群に移行し、そして睡眠時無呼吸症候群となるのです。スリープスプリントは医師の診断があれば歯科医院にて保険で作ってもらうことができるようになりました。医師の診断がなくても自費治療で製作することも可能です。

浅い眠りは体にも精神にも悪影響があるばかりか、生活をする上でも仕事に影響が出たり集中できないなどの問題が出てきます。大きな事故を起こしてしまってからでは間に合いません。以下のような症状をお持ちの方は、お医者さんに相談するか、クリニックにご来院ください。

夜…

 ・いびき      ・呼吸困難      ・息苦しい

 ・多動症      ・発汗過多    ・トイレに何度も起きる

 ・夜中にたびたび目が覚める

昼…

 ・眠ったはずなのに眠い     ・倦怠感や疲労感がある  

 ・起きたときの頭痛   ・集中力がない   ・勃起不全

 ・うつ病の症状    ・注意力散漫        など。

なお、肥満の方が舌根沈下を起こしやすいことは明らかです。BMI指数(※)が25以上の方は肥満です。まずは体重を落としましょう。ただ睡眠時無呼吸症候群のかたは上のような症状があり、ダイエットに積極的になれない方も多いのです。ダイエットの入り口にたつ意味でもスリープスプリントの治療をオススメします。


※BMI指数

肥満度の判定基準のひとつ。体重(kg)÷(身長m×身長m)

標準値は22.0。

  18.5未満   やせている

  18.5〜25   標準

  25以上    肥満

たとえば、身長168センチ、体重62kgの人は 62÷(1.68×1.68)=22,0で標準体重です。

こちらのサイトでシミュレーションできます。↓

http://www.ahv.pref.aichi.jp/taikei/chap1_nn.html

 

2009年2月15日日曜日

快眠のために

 
 
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